ドコのドナタの感情経路

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制作:ad;lib(アドリブ)

色々なアニメのキャラデザや作画監督をしている人のゲーム。有名なアニメで言えば僕は友達が少ないの1期かな。スタッフロールを見て複数の人が集まってるのかなと思ったけどそうでもないみたいです。

アニメの仕事をしている人だからなのか多分アニメ塗りってやつ。でも個人的にはこういう塗も好きなので良かったです。でもイベント絵がなんかアニメをキャプチャしたみたいな感じになるのはちょい気になったかな。絵自体はいいんだけどなんかぼやけてるような低解像度のような、そんな雰囲気があった。イベント絵は好きな絵が多かっただけにそこらへんは残念だなーと思いました。心菜がラーメン食べてるのとか冒頭の翼のやつとかが好き。

全体的には好きな作品だしいい部分も多いと思う。でもなんか勿体無いなーと思ってしまう内容。BGMもキャラもシナリオもテキストも独特の雰囲気とかそういうのはあるんだけどなーと。

のり的にはエロゲーっていうよりなんか日常もののラノベとかアニメっぽい雰囲気。漫才と言うより雑談っぽい会話とかちょい地味なキャラ付けとかそういう感じが。もちろん絵に引っ張られてそう思うこともあるんだろうけど。

そんでシナリオの作りとしては共通ルートに選択肢があってその好感度の上げ下げで個別ルートに移動する感じ。共通ルートが長めで7:3ぐらいの割合かな。もしかしたらもっと個別が少ないかも。

どのキャラとのフラグも建てれなかったらいきなりタイトル画面に戻される。びっくりするっていうか雑。全体的にみてもこういうちらほらと雑に思える部分があるのが残念ポイントなんだろうなーと思います。

特に翼の部屋という雑談オンリーのやつは面白くて好きだったのにどのルートでも同じことしか言わないのがかなーりがっかり。

せっかくキャラや会話などがいいのに個別になったらあっさり終わるのもがっかり。

アニメみたいに話数くぎりで進んでるのに8話とかで終わるのもがっかり。

各キャラ同士の会話とかがいいのに個別にはいると他ヒロインの影がうすくなるのががっかり。

と書いてみるともっと読みたかった系の不満が多いなーと思いました。もっと共通ルートが長くてサブキャラ話とかもいろいろあってくれたら良かったのになーと。普段はこのエロゲ長すぎって思うことが多いだけにそう思うのは珍しい。というかこのゲーム実際に短めだよね。もっとライターが頑張ってくれたらかなり好きなゲームになってただろうだけにもったいないなーと思いました。

でもやっぱりのりとか会話とかはいいと思うので体験版をやってみるのをおすすめです。

 

 

信天翁航海録

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制作:raiL-soft

ライアーソフトの姉妹ブランドが出した作品。ちょい前まで同じとこだと思ってました。希っていうライター作品しかないっぽいのでそのためのブランドかなと思います。

姉妹ブランドだけあって雰囲気自体はライアーソフトと同じ感じ。縦書きで地の文の量も多いけど文章自体のテンポもよくてコメディ的な場面が多いので読みやすかった。

でもやっぱり地の文が多くても1行ずつ表示するほうが好きかなと思います。

基本的にはショート的な話が続いて言って途中で個別に分岐。それからショート的な話がありつつ本題に入って終わりみたいな流れ。

登場人物が男女両方共とても良くて変に仲いいわけでもないけど変にギスギスしてるわけでもない感じ。特に殺し屋の人と主人公の感じはとてもいいなーと思いました。

3人(4人)のヒロインも一筋縄ではいかない個性があって好きだった。その中でも泪が1番良かったかなと思います。ヒロインとしてっていうよりキャラ的にだけど。ヒロイン的にいうなら密航者かな。

脇役的な水夫長や機関長や殺し屋の男組がメインの話も良かったのになーと思わなくはない。量産型な下級水夫や酒場のお姉さん達も良かった。それぞれがぞれぞれの独立性がある感じは凄く好きです。だからこそもっと読みたい話もあったなと思う。

個別のシナリオはめっちゃ盛り上がるってわけじゃないけどシナリオ自体の面白さがあって飽きずに楽しめたし全部のルートが終わった後に読める話はしっかりとした盛り上がりがあったので最後まで満足して終えることができました。

イラストも好みが分かれそうな感じはするけど立ち絵もイベント絵も好きなものが多かった。泪が怒ってるやつとか宝を見つけた時のやつとか双子が盛り上がってるやつとか主人公が吐いてるのとか。BGMもゲームを起動して聞くぐらいに好きです。

全体的に好みが分かれそうではあるけどどの要素も凄く良くてかつ噛み合ってる感じ。

いいノベルゲームでした。

 

みんなで空気読み。

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制作:G-MODE

空気を読むゲーム。500円だけど350円で購入。

100問のお題をクリアしていくミニゲーム集。ニヤリとするようなシュールな感じ。

100問クリアすると空気を読まないモードやお題を選んで遊べるモードなどが追加。

といっても1時間ぐらい遊べばもういいかなと思えるボリューム。

安いしそんな感じでいいので不満はない。プレイ中は楽しめたし最後のお題の感じも好き。けどなんだか勿体なさがある。そんなゲーム。

お題を次から次へとやっていくんだけど行動した結果がよく分からない。読まないモードは特に。5問ごとにある判定もシュールだけど分かりつづらい。

お題を選んで遊べるモードではお題ごとにコメントが読める、のを本編の方でも載せれば良かったのにな。それも行動によって文章が変わると結果も分かりやすくてグッド。

全体的にもうちょい分かり安さが欲しかったかな。空気を読むというのが曖昧なものなので狙いとしては凄く分かるんだけど。

でもまぁ安いし面白かったしおすすめはできるかなと思います。

アプリではシリーズで出てるから早く移植してほしいです。

三人の海の男

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制作:Brain&Brain

宝地図を頼りに海を旅するアドベンチャーゲーム

周回して遊ぶゲームでゴールは決まっていて途中の話が変わる感じ。

絵本を見ている雰囲気でまったり遊べる。

だいたい2時間ぐらいで全部終わるけど一気に終わらせるっていうより1日1回遊んでいくといいと思う。

操作方法は見える範囲を広げると男達がそこに行く。扉などをタップするとそれに対するアクションがある。

まったりとした雰囲気はいいんだけどテンポの悪さが周回遊ぶ時にはかなりの欠点かなと思います。

でも独特な雰囲気と選択で変わる内容は面白いのでまったり好きな人にはおすすめ。

逆にいうとサクサクとすすめたい人にはいまいちかなと思います。

DEARDROPS

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制作:OVERDRIVE

キラ☆キラ系列3作品目。

色々あってヴァイオリンを辞めた主人公が色々あってバンドをする話。

始まってからメンバーが揃ってOPまでが割と長かったり、ヒロインを選ぶ選択肢からルートに入るまでも妙に長ったり、その間にスキップできないライブシーンがあったりと序盤の方はテンポ的にいまいちで不親切なところもあった。

けど個別ルートに入ったら面白かった。律穂ルートは、だけど。

律穂ルートが完全にゲームのメインでしっかりバンドの話だった。主人公と律穂と英嗣はここでがっつり掘り下げがあって割と長めのシナリオだったけどそんなに飽きずにできた。前作のカーテンコールがいまいち売れないバンドのなんだかんだだったのでこっちは割とすんなり人気になっていく感じ。バンドメンバーも超絶に上手い人達が集まるのであんまりバンド的な苦労話はないかなと思う。律穂と英嗣のプロとアマチュアの対立が英嗣の過去話で誤魔化された感じがあるのはちょい残念だったかな。もっとそこらへんを突っ込んだ話にしてほしかったな。終わりももっとバンド重視で良かったんじゃなかと思うけど、でもライブシーンも良かったし曲も良かったし満足度は十分にあった。

と律穂ルートはそれなりに良かったけど他のルートはびみょーな感じ。弥生とりむは適当っていうか完全にFDみたいなのりでギャグっぽいシナリオ。おまけに下手に個別ルートがある分だけ英嗣みたいな掘り下げもないので何だか割を食ってる。せっかくみんないいキャラなのに勿体無いよなと思いました。ちゃんと律穂ルートに2人の掘り下げもしっかりしてたら違う評価になってたのになと思います。

かなでルートは割と話的にはしっかりしてるんだけどその内容があんまりよろしくない。律穂ルートも割とあるけど登場人物が基本的に才能があるためそっち方面でのつまづきがほとんどない。なので乗り越える壁を外部からって感じになるけどかなでルートはそれが不自然でなおかついやーな感じ。具体的には所属事務所が無能すぎる。自分ちのライブハウスという超絶ホームがあるのになんであんなとこで歌わせてんねん。完全にシナリオのためにって感じがしていまいちだった。かなでもキャラ自体はいいのに勿体無い。

律穂ルートは良かったので買っても損はないかなと思うゲーム。今はDL版でも安いしな。レビューを見るとキラ☆キラと比べて~とあったけどバンドが題材っていうのが同じなだけでバンドの扱い方はほぼ間逆なので比べるのが悪いよなと思います。

キラ☆キラはバンド物としてより旅物としても面白さが大きかったと思うしね。バンドも逃避的っていうか非日常みたいな雰囲気で、それが良かったと思う。

後の2作はバンドを日常みたいに書いてるからそういう違いはあるんだろうなーと思いました。次回が最終作で瀬戸口が書くそうなので割と楽しみです。