信天翁航海録

dlsoft.dmm.co.jp

制作:raiL-soft

ライアーソフトの姉妹ブランドが出した作品。ちょい前まで同じとこだと思ってました。希っていうライター作品しかないっぽいのでそのためのブランドかなと思います。

姉妹ブランドだけあって雰囲気自体はライアーソフトと同じ感じ。縦書きで地の文の量も多いけど文章自体のテンポもよくてコメディ的な場面が多いので読みやすかった。

でもやっぱり地の文が多くても1行ずつ表示するほうが好きかなと思います。

基本的にはショート的な話が続いて言って途中で個別に分岐。それからショート的な話がありつつ本題に入って終わりみたいな流れ。

登場人物が男女両方共とても良くて変に仲いいわけでもないけど変にギスギスしてるわけでもない感じ。特に殺し屋の人と主人公の感じはとてもいいなーと思いました。

3人(4人)のヒロインも一筋縄ではいかない個性があって好きだった。その中でも泪が1番良かったかなと思います。ヒロインとしてっていうよりキャラ的にだけど。ヒロイン的にいうなら密航者かな。

脇役的な水夫長や機関長や殺し屋の男組がメインの話も良かったのになーと思わなくはない。量産型な下級水夫や酒場のお姉さん達も良かった。それぞれがぞれぞれの独立性がある感じは凄く好きです。だからこそもっと読みたい話もあったなと思う。

個別のシナリオはめっちゃ盛り上がるってわけじゃないけどシナリオ自体の面白さがあって飽きずに楽しめたし全部のルートが終わった後に読める話はしっかりとした盛り上がりがあったので最後まで満足して終えることができました。

イラストも好みが分かれそうな感じはするけど立ち絵もイベント絵も好きなものが多かった。泪が怒ってるやつとか宝を見つけた時のやつとか双子が盛り上がってるやつとか主人公が吐いてるのとか。BGMもゲームを起動して聞くぐらいに好きです。

全体的に好みが分かれそうではあるけどどの要素も凄く良くてかつ噛み合ってる感じ。

いいノベルゲームでした。