すきま桜とうその都会

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制作:propeller

いつも春日和な嘘つきが集まる都会が舞台のノベルゲーム。

色鮮やかな動画的な演出が多くてビジュアル的に凄く良いなーと思いました。こういうの真似したいって感じで。

シナリオも導入部やシリアス的なところやちよことの会話など個人的にこういうの好きだなーという雰囲気はありました。

書く個別のシナリオもオチがなちょっとなーというのはあるもののほとんどは満足できる感じ。鈴ルートは世界観の説明&超展開的なのもあるので好きじゃない人はそうかもだけど、個人的にはわりと好き。

でも共通というか日常シーンがなんだかなー思った。

せっかく全体的にいい雰囲気なのに日常シーンはエロゲーでよくありがちな漫才型会話で進んでいくのり。過剰に奇抜な同級生がいたり主人公に意味もない変態扱いさせたり。ギャグにふった内容ならそういうのでもいいんだろうけど、こういう作風なら雑談風会話にして欲しかったです。

でも日常シーンはわりとぶっ飛ばしてもいいしBGMで読むべきところとそうじゃないところの区別がつくのは良かった。

あと気になったのは主人公の妹のあの設定。妹のキャラ自体はいいしそういう設定もいいしそれを解決する過程も良かったんだけど、演出的にそういう風に見えないのが残念。叙述的にする理由もあんまりなかったしね。けどそこは声優ファンの存在を考えたらしょうがない部分もなくなないよなと思うので難しいところ。ただやっぱりなーとぐたぐだ思う。

舞台も都会だけあって人がたくさんいて学園があってコミケ的なのもあってとあんまり特別感が薄かった。これも題名に都会ってあるからしゃーないのかもだけど徹底的に狭い世界にした方が好み。

全体的にはいい感じだったけれどもところどころで気になるというか、そういうのがもったいなかったなーと思うゲーム。

雰囲気重視のノベルゲームをしたい人にはおすすめ。

最後にだけど早乙女霞さんが男っていうのはさすがに無理があると思います。そういうところは曖昧にしておけばよかったのにな。公式サイトで性別を明言する必要もなかったろうに。