428 〜封鎖された渋谷で〜

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制作:チュンソフト

セガチュンソフトサウンドノベルゲーム。

ずっと名作とは聞いてたけどなんやかんややってなくて今になってようやくという感じ。買ったのはSteam版。2008年だから12年前のゲーム。といっても実写のノベルゲームなのでガラゲーを使ってること以外はそんなに古臭さを感じずに遊べました。

ゲームとしては読みながら選択肢を選んでエンドを目指すオーソドックスなもの。

5人ぐらいの主人公がいて普通に進んでたらバッドエンドになるところを他の登場人物の選択肢を変えたりしてバッドエンドを回避していく感じ。

登場人物A→同僚からもらった栄養ドリンクを飲んで体調を崩してバッドエンド

登場人物B→Aの同僚ではない人に栄養ドリンクを渡すように選択肢を選ぶ

登場人物A→栄養ドリンクをもらうイベントがなくなり先に進むことができる

みたいな。

けっこう面倒くさそうな感じもするけれどバッドエンド時にヒントがでたりと親切設計なのでクリアだけならそこまで難しくはない。また1時間区切りで作られていて範囲外の選択肢は影響しないのでそこまで選択肢が複雑になったりかなり時間を戻らなくちゃならなくなったりもないので遊びやすかったです。

シナリオは事件開始から始まり事件と関係ない登場人物の話も混ぜつつ一個の事件に集まっていくという流れ。最初からどうなるんだろうと楽しく読めるし事件と関係ない話のコメディ要素が面白かったりと緊迫したまま、逆に何もなくて退屈ということもなくそこも群像劇の良さだなーと思いました。

逆をいえば事件の話だけを読みたいのになんかよく分からんのを読まされてるという気持ちになる人もいるかもしれない。

最初は登場人物と同様によく分からないまま話が進むけれどもこういう事件だったのかーと分かるところや登場人物たちが絡み合ったりしていく感じが凄く良かったです。

個人的にはネコのきぐるみの中身が出てきた時が一番おーっとなりました。

登場人物たちも主人公群も他の人達も癖はあるもののただいやーな感じになるという人はあまりいなくてどのシナリオも楽しく読めました。ちょいキャラでもただのモブっぽくならないのが実写のいいところなのかなと思ったり。

1時間区切りというのもあり最後までだれずに凄く楽しめていいゲームだなーと思いました。おまけシナリオはまだ読んでないけど。

難点としては通常エンドの他に特定の選択肢いくつかで特定の選択をすると真エンドが見れるんだけどノーヒント過ぎて攻略サイト見ないとわからない&通常エンドと対して変わらないところ。確かに真エンドの方がいい話感は増してるけどわざわざ2つに分ける必要性がないよなーと。最初から真の方を見せてくれたほうがタイムラグなくもっと素直にイイハナシダナーと思えたと思います。

またおまけシナリオをやってないけどどういう話かは知ってるけれども、登場人物のその後の話とかそっち方面が良かったと思う。記憶が戻ったあの人と柳下の絡みとか御法川が記事を書いたその後とか。そういう系統ならクリアしてすぐに読んだのになーと。

おまけシナリオの方は気が向いたら読みます。

といっても本編だけでも十二分に満足できるよう内容で昔のゲームということもあって安く買えるのでとてもおすすめなゲーム。自分も実写系のノベルゲームを作りたいなと思ったけれどもなかなかハードルは高そう。

あと街をやったことがないのでどうにかやる手段はないかなーと考えています。

流行神とかもSteamで出してほしいよね。