ChronoBox -クロノボックス-

dlsoft.dmm.co.jp

制作:NO BRAND

ホラーとかサスペンスとかミステリーとかそういう風なノベルゲームをしたくて買いました。そういう意味では満足度は高かったです。

ミステリー的にいうと犯人は誰かっていうよりどういう世界観なのかを考えるって感じ。

個別ルート→最初に戻る→個別ルートの繰り返しが一通り終わったら種明かし話。

場所を選択する形式だけど一本道。でも場所を選択するのに回数制限がある場所があって1回のプレイじゃ全部のシナリオは読めないのでちまちまセーブをしていくのが吉。日常シーンも面白いのは多かったしね。

基本的にはループものなんだけどループするごとに色々と変わっていく。その変わっていくのがなんでだろうっていうのが興味の持続になりました。なので本当に一気にやったっていう感じでプレイしました。

全体的にかなーり丁寧に作られてるのが凄いなーと思いました。ぬるぬるって感じじゃなくてぐりぐりって意味で動く立ち絵が良かったし、背景とか視点での違いとかそういうのがきっちり作られてる。

また本編では個別ルートがない人気がありそうなキャラがきっちり体験版でフォローされてるのが特にいいなーと思いました。2人とも人気が出そうなキャラだったしね。

話のオチとかも想像できる範囲ではあるし二重ほにゃららネタは嫌い人もいそうだけどうまくまとまってて個人的には好き。ただ悪の教典的なあれは必要だったのかなと思わなくはないけど必要だったんだろうな。ブラクラ的なあれは確実に必要なかったと思うけど。

難点をいえばループのところが同じ展開になりがちなので退屈になりやすいところ。またあんまり退屈にならないようにかサクサク進むのを意識してるので普通のエロゲーより駆け足に感じるところかな。特に真相編(?)はいじめ描写はしっかり書いてあるのに恋愛部分がわりとあっさりっていうかなんというか。あとそれで言うこと聞くっておかしくねとかセキュリティ関係ががばがばとかそういうのもある。

それと難点というか完全に好みだしそれがいいっていう人もいるんだろうけど割とグロい。絵面がグロいのはいいんだけど文章的にも慣れてないときついと思う。でも感想見るとこれでもぬるいっていう人がいて奥が深いなーと思いました。

他にシナリオ的にしゃーない部分はあるけどヒロインズで1部終わった後に良い感情を持てなくなるのがいるってこと。なのでいろいろあったけどヒロインと幸せになりました系やバッドエンドでもヒロインが可愛くて良かった系が好きな人はちょっとあれかもしれない。

駄目なところがあるっていうよりそういうのは苦手そうっていうのが多い作品かな。

でも本当にしっかりとした作りのホラーノベルゲームには間違いないしこういうのがもっと増えてほしいのでおすすめです。

すきま桜とうその都会

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制作:propeller

いつも春日和な嘘つきが集まる都会が舞台のノベルゲーム。

色鮮やかな動画的な演出が多くてビジュアル的に凄く良いなーと思いました。こういうの真似したいって感じで。

シナリオも導入部やシリアス的なところやちよことの会話など個人的にこういうの好きだなーという雰囲気はありました。

書く個別のシナリオもオチがなちょっとなーというのはあるもののほとんどは満足できる感じ。鈴ルートは世界観の説明&超展開的なのもあるので好きじゃない人はそうかもだけど、個人的にはわりと好き。

でも共通というか日常シーンがなんだかなー思った。

せっかく全体的にいい雰囲気なのに日常シーンはエロゲーでよくありがちな漫才型会話で進んでいくのり。過剰に奇抜な同級生がいたり主人公に意味もない変態扱いさせたり。ギャグにふった内容ならそういうのでもいいんだろうけど、こういう作風なら雑談風会話にして欲しかったです。

でも日常シーンはわりとぶっ飛ばしてもいいしBGMで読むべきところとそうじゃないところの区別がつくのは良かった。

あと気になったのは主人公の妹のあの設定。妹のキャラ自体はいいしそういう設定もいいしそれを解決する過程も良かったんだけど、演出的にそういう風に見えないのが残念。叙述的にする理由もあんまりなかったしね。けどそこは声優ファンの存在を考えたらしょうがない部分もなくなないよなと思うので難しいところ。ただやっぱりなーとぐたぐだ思う。

舞台も都会だけあって人がたくさんいて学園があってコミケ的なのもあってとあんまり特別感が薄かった。これも題名に都会ってあるからしゃーないのかもだけど徹底的に狭い世界にした方が好み。

全体的にはいい感じだったけれどもところどころで気になるというか、そういうのがもったいなかったなーと思うゲーム。

雰囲気重視のノベルゲームをしたい人にはおすすめ。

最後にだけど早乙女霞さんが男っていうのはさすがに無理があると思います。そういうところは曖昧にしておけばよかったのにな。公式サイトで性別を明言する必要もなかったろうに。

一緒に行きましょう逝きましょう生きましょう

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制作:ウォーターフェニックス

一本道のビジュアルノベル

終わった世界で死ぬ続ける少女となぜか動けない主人公の2人の話。

少女終末旅行をもっと終末的にした感じかな。

なんだかとっつきにくい感じもするけど基本の話は少女が人間らしくなっていくというものなのでそこらへんは分かりやすいと思う。

でも世界観や登場人物的にグランドフィナーレ的な展開などはなく基本的には淡々とした話。

ゲーム全体の雰囲気が合うならおすすめなのでとりあえず体験版で冒頭を遊んでみるといいと思います。

ただ話的に少女が酷い目に合うのでそういうのが苦手な人は駄目かもしれない。

マニュアル・サミュエル ~死神との約束~

ec.nintendo.com

制作:Perfectly Paranormal

販売:テヨンジャパン

 

死神に死んだのをなかったことにしてもらう代わりに1日マニュアル操作で生活するゲーム。

L2で左足をだすR2で右足を出す。Yボタンで息を吸う。Aボタンで息を吐く。みたいに生きることに必要な要素をボタンで操作していく感じ。

呼吸やまばたきは普段は無意識(オート)でしてるんだけどこれがマニュアルになるとかなり面倒くさいんだなーと思いました。

シャワーをあびる、階段を降りる、なんかよく分からないものを運ぶ。みたいな普通なら簡単な操作でもミスりまくるイライラゲー。そしてシュールな世界観もあってそのイライラ感もなんか楽しいというのがいいところ。ミスりまくるけどプレイ時間は短くて2時間ないぐらいかな。これ以上長いとだれそうだけど1000円の割には短いなと思わなくもない。

また後半部分は日常動作ってよりアクションゲーっぽくなるのもなんだかなーと思う。

日常動作だからミスりまくってもなんやかんや楽しめたけどシューティングなどは見するとなんかストレスの方が大きくなる。そもそものゲームのコンセプトとちょいずれてる気もするし。

物語的なあれを盛り上げるためにああいう展開にしたのかもしれないけどひたすら日常物の方が良かったんじゃないかと思います。

でもなんやかんや最後まで楽しめたので良かったです。短くてもいいからシュールで変わったゲームをやりたい人にはおすすめ。でもさくさくすすめたい人にはおすすめできない。っていうなかなかニッチなゲームだなと思いました。

屋上の百合霊さん フルコーラス

dlsoft.dmm.co.jp

制作:ライアーソフト

2012年に出たゲームのフルボイス版。

1番好きなエロゲーなので発売日に買って全部読み終えました。これが3週目だったのでのんびりしつつ好きなシーンをセーブしていきました。やっぱり凄くいいノベルゲームだなと思います。1番好きなシーンは向かい合って野菜の皮むきをしてるところ。

追加のイベント絵は思ったより少なかったけどノーマル版の初回でしか手に入らなかったドラマCDがついてきたのが超嬉しい。普段ドラマCDとか買わないんだけど百合霊さんは凄く好きなので全部買って聞いてます。ドラマCDもとても面白いです。ドラマCDって本編とは違うっていうイメージだけど百合霊さんは本編っぽさがちゃんとあるので好き。1番良かったのはやっぱり九星ラジオ。あの3人組が1番好きだしね。BGMも好きなのでサントラも超聞いてます。1番好きな曲はマイテリトリー。

自分でもどうしてか分からないぐらいに好きな作品。全部の要素が好きなんだけどどこがいいのかって聞かれるとなんか難しい。魂が合ってる、っていうかそんな感じ。

絵柄もそうだし全体的にエロゲーっぽくないのでエロゲーをやったことない人も楽しめそうだなと思う。むしろそういう人の方が合うかもと思うぐらい。自分は体験版をやって冒頭部分でこれは買わなくちゃと即決してそれでとても好きになりました。びびっとくる人にはくる作品なので体験版をやりましょう。

もっとこういうエロゲーっていうかノベルゲームをやりたいんだけど全然ないのが残念ポイント。なので新しいドラマCDを出してください。