マーダーミステリーパラドクス

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マーダーミステリーを1人用ゲームに落とし込んだ作品。

マーダーミステリーとは?

パーティーゲームの一種である。通常、殺人などの事件が起きたシナリオが用意され、参加者は物語の登場人物となって犯人を探し出したり、犯人役の人は逃げ切る事を目的として会話をしながらゲームを進める。

それぞれの役柄のバックボーンや事件当日の行動などがシナリオとして用意されており、まさに自分自身が推理小説の世界に入ったような体験ができる。さらに、各シナリオは一度体験するとすべての謎が解けてしまうので一生に一度しかプレイできないことも特徴的。

wikipediaより

 

全体的な感想としてはシナリオも良かったしゲーム部分もよく出来ていたけどなんだかちぐはぐで乗れなかった。

というのもシナリオやキャラなどはわりと現実を基準としてるのに推理ゲーム部分がかなりゲーム的でシステムチック過ぎたところ。

レイジングループやダンガンロンパは殺人ゲームを行うという舞台を用意してるけれど今作は特にそういうこともないのでなんでそんなことをしてるんだと思わなくはない。

また推理ゲーム中のキャラの言動がかなりシステム的でいかにもプレイヤーに謎を解かせようという感じだったのでそれがシナリオにも響いてる感じ。このキャラが良かったとかがほとんどないので盛り上がるはずの終盤もなんだか盛り上がれなかった。

登場人物もわりと違う人が出たり関係がリセットされたりと毎度はじめましてな関係が多くそれもキャラの掘り下げ的にマイナス。ヒロインっぽいキャラも推理ゲームに参加するのはチュートリアル的な初回のみ。

身内で疑い合うようなギスギスした推理ではなくぬるっとした感じで始まりぬるっと結論が出るような雰囲気も個人的にはいまいちポイント。

キャラをみんなハッピーエンドに、悪いキャラを作りたくないみたいな印象を受けるけれど逆にそれがキャラの弱さにもなってると思いました。

推理ゲーム部分は総当たりな部分はあるものの完成度は高く誰かの疑問を聞く→他の人から情報を聞く→疑問に答える→新事実や新しい疑問がわかる。

という流れで少しずつ真相に迫っていく感じが良かった。

時系列や証拠なども凄く見やすくほぼストレスなしで遊べたのはすごい。

でも少しキーボード操作に寄り過ぎてるのでコントローラーよりマウス&キーボードで遊ぶのをおすすめ。

全体的なシナリオもよくシナリオ部分だけで高評価を付ける人がいても納得できるぐらいはある。でもやっぱり個人的にはシステム的な部分との相性の悪さが気になりました。そこらへんは二作目があれば改善されると思うので二作目が凄く楽しみです。