制作:Azurite
ライアーソフトとシルキーズ+のコラボ作品。
だけどUIのせいか絵のせいなのかシルキーズ+っぽい雰囲気の方が強い。
どっちのメーカーでも好きなソフトがあるのでやってみました。
ジャンルもミステリーだったし。
内容としては心が読める特殊能力持ちの主人公が探偵として事件を解決する話。
そのままだと推理要素もくそもないので
・心の声は基本的に誰が言ってるのか分からない。
という制限付き。
心の声はボイスチェンジャーを使ったような声になるし一人称なども特定できないものとなってる。
各章ごとに事件があって犯人がいる。そして章をまたぐ事件が1つある感じ。
謎解き要素はほどよく楽しめる。
割りかし論理パズル方面的な感じでトリックがどうのこうのより~には犯行が可能だった。~はこれを知らないから除外。みたいな感じなので閃きっていうよりはきっちり考える系。
それに特定の場所以外は間違えてもペナルティがないし、特定の場所も即バッドエンドになるだけなので詰まるところはあまりない(あるにはある)。
最後にバトルっぽくなるのが不評っぽくてそれでミステリーじゃないって感想も多かったけど、それ前にちゃんとミステリーしてたからいいんじゃないのとは思う。
ただ1番重用な事件が肩透かしというか逆転裁判のいい話系な感じだったのが残念だった。あの中に悪い人物を作りたくない意図なのは分かるけどなんだかなーという感じ。
1つの事件としてはありだけど引っ張りまくってそれかよ。みたいな。
あと最初に推理みたいなのがあったけどまるっと意味なかったよな。みたいな。
やっぱり特定の事件を引っ張るにはそれなりの盛り上がりが必要だから難しいなと思いました。
ネウロだって弥子の事件は序盤で解決してるし。
シックス編の後に解決されても盛り上がらないみたいな感じ。
だから最後のオチとしてそれかよというのはあったけど、それでも退屈しないぐらいには楽しめた。
登場人物も地に足がついたというか過剰じゃない感じのキャラ造形。
主人公の噛む癖がうざいとかネガティブなのがうざいとかあるけど全体的にはいい感じだと思う。
最初は主人公を胡散臭いと思ってたのが徐々に仲良くなっていく感じは良かった。
ミステリーっていうよりむしろこういうのの方が主人公の能力を使えてたと思う。
登場人物の話に戻すと地に足がついた感じはいいんだけど、だらこそ恋愛というかエロ方面の適当さはどうかと思った。
個別ルートがおまけ的になってるのはいいけど個別に入る前にエロシーンが1つずつ義務的に入ってるのはどうなの?って感じがした。
それも霊に取りつかれたとか慰めるためとか媚薬とか操られてとか抜きゲーかよという内容。かといってエロシーンが多いわけじゃない。
メインっぽいヒロインとの最初にするのは物語の展開的にもありだけど他のは別になくてもよかったっていうかない方がよかったんじゃないかな。
特に主人公が操られるやつは犯人のいるところに素人だけを残すとかいうあほみたいな展開にしてまで入れてるし(なおその後も似たようなことをやらかしてピンチになる)。
物語の展開のために登場人物が100人中99人があほだと思う行動をさせるのは萎えるから辞めてほしい。
せっかくいいキャラを出してるのに恋愛やエロ方面が抜きゲレベルなのが本当にもったいない。
なので相対的に男キャラ2人の方がいい感じになってたと思います。
ラスボスと悪役もうーんと思えるぐらいにはいまいち。
途中ででてきてそれっきりだったヒロインそっくりなあの人が再登場してくれた方がよかった。
そういうのや事件のオチやバトル展開が後半の不評につながってるんだろうなと思います。
楽しめなかったってことはないけどなんかもっと色々できただろうなと思えてもったいないというのが感想となってしまう作品でした。