シロナガス島への帰還

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制作:HYOGO ONIMUSHI

 絵も文章も1人で作られたThe個人制作ノベルゲーム。500円とだいぶ安い。

そこそこ長い本編とそこそこ短いおまけの2つの話がある。

本編の方はミステリー&サスペンス。おまけの方はコメディ&ホラーという感じ。個人的にはおまけの話の方が好きです。

本編は謎の島にいってどうたらこうたらという感じ。孤島の推理物とわりと設定的には王道だけれど思ったより推理要素は少なめでかまいたちの夜みたいなのを期待すると残念な気持ちになるかも。また途中でとある機械が出てきてむちゃくちゃな感じになると思いきやそういうこともなくきちんとまとまった感じで話も綺麗に終わる。

主人公とヒロインのキャラがよくてさくさくと読めるのはいいところ。他のヒロイン的なのもいいキャラだけれど話の都合上殺されるのがミステリー的に殺されるのが~な人達でなんかそこらへんのドキドキがなかったのは残念だった。まぁ死ぬべき人が死ぬよねって感じ。BADENDもあるにはあるけれどもすぐに終わる系のBADENDなのでそこらへんもちょっと残念。個人制作ゲーでそこまで求めるのはあれかもしれないけど。

シナリオ的には最初から最後まで楽しめて良かった。途中からミステリー要素はなくなるけれどもなくなった後も良かったです。ただここらへんもやっぱり好みが分かれそうなので注意点かな。

おまけの方は無人島に漂流してのどうたらこうたら。完全にコメディで終わるかと思いきやそうでもなくてBADENDもいろいろあって良かった。特に鏡の話が良かったです。こういうのりでもっと長い話も読んでみたいなと思いました。

まとめとしたらごりごりの推理ものを期待するとあれだけどそうじゃないなら安くてそこそこ長く遊べていいゲームだと思います。続編を楽しみにしてます。