カルト教団を運営しながらダンジョンを攻略していくゲーム。
デフォルメされた動物のキャラクター、神話っぽさがある世界観、殺伐とした雰囲気がとても噛み合っていて凄く面白かったです。
信者を集めて作業やお祈りをしてもらい自分は料理や掃除などの作業。
自分自身や教団の施設を強化しながらダンジョンを攻略していくという流れがスムーズで辞め時が見つからなく長時間遊んでしまう系でした。
すすめていくと新しい教条を広めることができそれで教団運営が変わっていくのも面白かった。
教条の例
【特性「生贄信奉者」】
信者が生贄にされるたび、信仰+20を得る
【特性「カニバリスト」】
信者肉を使った料理を食べるたび、信仰を5得る
【特性「草食」】
雑草料理を食べた際に信仰が減少しなくなる
【特性「善人は若死にす」】
高齢者を生贄にする/殺す/捕食するたび信仰を10得る
その代わり、高齢者が寿命で死ぬと信仰を20失う
などなど……。
基本的にマイナスをプラスにしたりなものが多くシナリオ的に関係するものはないので便利そうなのを選択していくのがおすすめ。
教条がシナリオなどに影響しないのはちょっと残念ではあるもののノベルゲームではないのでそこらへんは仕方がない部分かなと思いました。
プレイ時間はスタッフロールを見るまででだいたい10時間前後。
どうぶつの森的なゲームでダンジョン攻略要素もあって10時間前後は短い気もするけどゲーム性を考えればこれぐらいがちょうどいいと思いました。
それは教団運営部分がそれぐらいで頭打ちになる、というのが理由。
いろいろ施設を作ったりして便利にしていく教団運営ですが最大強化までしなくても不便にならないぐらいになれてしまう。後の方でたくさん物資を生産できる建物や3人出稼ぎに行かせれるようになる施設を作れるけれどもその時には物資が足りなくなることがあまりなく作る必要性があまりない。
教団運営がダンジョン攻略のレベルアップが目的になっているため教団内でのイベントが少なく効率化が終わればいまいちやることがないんだよな状態になる。
ダンジョン攻略が好きな人はクリア後も高難易度ダンジョンに挑んだり収集が好きな人はいろいろコンプしたりして遊べるけれどもそうじゃない人はだれそうなところでクリアできるというちょうどいいプレイ時間だったと思います。
ダンジョン攻略と教団運営部分の咬み合わせが悪い部分はあるもののゲーム性の部分はかなりとっつきやすく作られているのでファンシーかつダークな世界観が好きな人にはおすすめ。
ただアクション部分が思ったより難易度が高く回復少ない回避が強いローリングゲームなのでアクションが苦手な人やさくさくすすめたい人は素直にイージーを選ぶのをおすすめします。
次回作があるなら教団内部分をもっとなんかいろいろ作り込んで欲しいなと思いました。